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瀬川 昌昭
Masaaki Segawa

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カラオケ国家の終焉

第二回
「カラオケ社会からジョブ社会へ」

中島誠之助さん、テレビ東京「なんでも鑑定団」のレギュラーとして
今やお茶の間の人気者だ。
「いい仕事してますねえ」のひと言でお宝に十万、百万の値段がつく。

この30年、日本は目覚しい経済成長を遂げたが、反面「いい仕事をする人」を逼塞させた。マジメにお勤めさえしていれば、いいお仕事をしなくても給料がもらえてマイホームの夢が叶う時代、それは一面理想の社会ではあったが気が付いてみるとお勤め人間の群れだけが目立つカラオケ国家になっていた。
政治家、官僚、経営者、会社員、教師、いい仕事をする人が報われない世の中、それが世紀末日本の偽らざる姿だったと言えよう。

いい仕事人間の逆襲が始まったのは1996年11月11日。当時の橋本内閣が日本版ビッグバン、金融市場の抜本改革を打ち出して以来丁度5年が経つ。日本版ビッグバンの仕掛け人は、知る人ぞ知るMr.\こと榊原英輔さんであった。霞ヶ関には稀な、「いい仕事しかしない人」だ。
小泉構造改革内閣と抵抗勢力の闘いも見方を変えればお仕事人間軍団vsお勤め人間軍団のせめぎあいと見える。
天下り官僚で、中嶋さんをして「いい仕事してますねえ」と言わしむる人が何人いるだろうか?

それはさておき、この5年間で500万人のサラリーマンが離職してうち6割が職場を変えて再就職している。同じサラリーマンでもいい仕事が出来る人は引く手あまただが、カラオケ社員にはお呼びがかからない。それが求人と求職のミスマッチと言われる所以だ。

アメリカでは、Good jobという言葉をよく耳にする。
「よくやった」がgood jobである。「よく働いた」ではgood jobにならない。
日本でもお勤めしていれば生活が保証される時代は終わった。
ジョブ社会、あらゆる職業分野で、いい仕事が出来るか人か出来ない人かが問われる時代が幕を開けた。







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