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文:吉田公平
第十六回
「問いの封殺一小学−」
ところが、この「なぜ・どうして」とたずねる幼児にまともに答えることの煩わしさに堪えかねたのか、或いはどんどんたずねられると、大人が常識と思っていることが実は単なる約束に過ぎず、必ずしも大人たちがこの「なぜ・どうして」を納得していきているわけではないことが暴露されるのを恐れてのことか、問うことを封殺してしまい、社会習慣・常識を丸飲みして習得することを、子供に教えようとした。
それを「小学」という。
かつては読み書き算盤・行儀見習いといわれた。小学校・小学生の誕生である。
一人の社会的人間として人間らしく生きていく上で小学は必須である。社会が機能していく上でのソフトウェアーを身につけることだから、生存するためには不可欠のものであろう。
文字通り基礎(ファンダメンタル)である。
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